あらすじ
尾鷲 玖人(おわせ くひと)は、一般的な日本人の男子高校生だった。
だから、猫を庇って事故に遭った玖人の魂は普通ならば仏に導かれる……はずなのに、目覚めた場所が天使たちが生まれる“ゆりかご”の中だったために、天使の一員として天界に組み込まれることになる。
でも、ちょっと待って?
「俺の前の体、まだ生きてるんですけど!? できれば、元の体に戻りたい!!」
帰天されそうになりつつも何とか猶予を勝ち取った玖人は、元の体に戻るために“奇跡”を起こせるという力天使を目指すことを決意する。
しかし、ここでまたもや問題が発生。
それは……支給品が黄金の矢と鉛の矢だったこと。
「俺、もしかして天使じゃなくて……ドはまりしてた“ギリシャ神話”に出てくるキューピッドなんじゃないの??」
そう。玖人が庇った猫は、実は、ギリシャ神話の愛と美の女神・アフロディーテだった。
アフロディーテの善意といたずらのせいで、玖人はキューピッドの正体を隠しながら、力天使を目指すという二重の試練に挑むことになる。
「これ、なんていう罰ゲームですか?」
数々のあり得ない状況に、玖人のツッコミが止まらない。
徐々に知っていく天使たちの世界に、ギリシャ神話が混じっていく。
そこにさらに悪魔の思惑も入ってきて……?
これは、天使たちの中に紛れ込んだキューピッドが、その能力を駆使して天界をのし上がっていき、天界・ギリシャ神話・悪魔の三つ巴の戦いで奇跡を起こす物語。