あらすじ
ローズは遥か昔、恋人を救うため自分の残りの寿命を愛する人に分け与えた。
代償にローズの魂は永遠に輪廻から弾き出されてしまう。
哀れに思った時の番人は、寿命を終える前に身体から抜け出てしまった魂の代役を命じる。
ある時は戦争の英雄だったり、極寒で働く奴隷の時もある。ついこの前は病気で苦しむ少女だった。
どの人生も抜け出した魂が戻ることを拒否するくらい過酷な運命だ。
「次こそはご褒美転生でお願いするわ!」
そうして始まったのがローズ アルデンヌ公爵令嬢への転生だったはずなのに……。
なんでまた断罪される悪役令嬢なのよ。
前世、大好きな小説「運命の恋」の世界に転生し人生を満喫するはずだったでしょ。
陰からこっそり推しを観察できればモブだろうと全く問題なかったのに……こんなの話が違うじゃない。
ローズは「運命の恋」続編での悪役令嬢だ。
しかも私の推しは本編の第一王子サージェ様なのに。
はっきり言って続編の悪役令嬢なんて本編ではモブ以下だ。
せめて本編の悪役令嬢エレノア様にしてよ。それならヒロインザマァを狙えたのに。
この先、国を滅ぼそうとするローズなんて嫌だ。
ローズは稀代の悪女として生涯幽閉されてしまう。
死ぬまで牢獄なんてそんなのありえない!
幸いにして今はまだ本編が進行中。
まずはカイル兄様を味方に家の没落を回避。
将来手を組んで一緒に国を滅ぼすエレノア様には修道院じゃなく国外追放。
そうよ続編が始まるまでに根回すればいい。
うまく立ち回っていたはずなのに、なぜかエレノア様断罪の日、毒殺されるはずの第五王子クレイドを助けてしまう。
推しだったサージェ様はろくでないしだし。ヒロインちゃんはしたたかで、このままで本当に私は断罪回避できるのか?
第1話はエレノア様断罪シーンから始まります。