あらすじ
【作品紹介】世界が素粒子=《紐》のレベルでみえる能力をもつ一族。《紐により過去がみえる》愚生は戦争の時代に翻弄され、《紐により世界がみえる》わたくしはカンボジアでの医療活動に邁進し、《紐により未来がみえる》おれさまは不良少年として少年院に入院する。
ほかに特別なる運命を背負った《一本の紐》ぼくと、愚生わたくしおれさまの三代の男性に寵愛された老婆おれという五つの視点、五つの文体によって交錯して描破される大河巨編。五人の運命に《兄喰いの科学者》が捲込まれることによって人類規模の転換期が到来する。
人間とはなにか。生きることとは、死ぬこととはなにか。
《超紐理論》を中枢として生命の根源に肉薄してゆくなかで五人はそれぞれのこたえをみつけてゆく。
豊饒なる語彙と重量級の物語の、逆ライトノベル、すなわち『ヘヴィノベル』の誕生を宣言する。
辞書なんて引かなくていい。
漢字を漢字(かんじ)てください。
【補筆】本作は、以前にネット上で公開していた群像新人文学賞小説部門一次予選通過作『天と地と光と蔭と生と死と巨億の愛と我の孤独と。』の原稿を、全面的に改変した事実上の新作です。