あらすじ

野良猫には基本的に名前などないのだ。まあそれはそうだろう。それでも猫同士で呼び合う名くらいはある。俺の場合、トラ模様だから単純にトラだ。親分などと呼称されることもある。俺は体躯が立派な猫なのだ。なにせ大きい。だから寝床を共にする連中は俺が守ってやらなくちゃならない――それくらいの気概がなくちゃならない。せっかく大きな身体に生まれたんだから、俺はみんなのために矛や盾になってやる必要がある。俺自身キザッタらしいことだと思いながらも、そこにあるのは決意だろう。

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小説を読もう2023/12/01
  • 現在の作品親分猫のささやかな美談