あらすじ
私の婚約者には、一人の妹がいる。
その妹がついこの間、妊娠をしているらしいと治療院より報告があった。
私は心からお祝いをするつもりであった。そんなにもおめでたい時期にあって、こんなにも幸せなことはないであろうと思った。
しかしその相手と言うのは、信じられない男であった…
私の婚約者であり彼女の実の兄であったのだ…
治療院においては適合魔法の行使により、真の父親が誰かを判定することができる。妹は最初は知人男性の名を挙げていたのだけれど、検査の結果はその発言を否定するものであった…
…しかし正直、私は内心喜んでいた。私と婚約者との関係は、お世辞にも良好と言えるものではなかったのだ。ましてやあの妹と私は犬猿の仲ともいえるような関係で、それはそれは付ける薬のないほどにまで悪化していた。
そんな中にあってもたらされたこの報告。これを利用しない手はないであろう…