あらすじ

主人公・久保 澪(みお)はトマトへのこだわりを決して捨てない二十代後半の女性。首都圏に近い大都市に在住している。彼女は恋人にして同年代の男性、相川 正(ただし)のアパートで同棲中であり、結婚相談所『エンジェルズベル』を起業・運営していた。正は『エンジェルズベル』における彼女の部下でもある。久保は乳児の時分から孤児として児童養護施設で、正は虐待家庭でそれぞれ育てられていた。  久保は、実の親を示す唯一の手がかりとして施設から渡されたトマトソースのレシピを大切に保存していた。彼女は毎日トマトソースやケチャップを用いた料理を食べることで、実の親を探す気持ちを保ち続けている。  久保にはもう一つ、民間情報売買組織『壁』の主催者(通称『竹柱』)という顔があった。『壁』は彼女と、エンジェルズベルの社員である女性・井部 陽子(通称『アスファルト』)で構成されている。井部は優秀だが無口な、久保よりさらに若い女性である。  ある日、エンジェルズベルの社員・宇土(うど) 実が不倫をしているという情報が『アスファルト』からもたらされる。事実関係を把握し宇土を懲戒免職にした久保だが、その頃から江原(えはら)というフリージャーナリストにつきまとわれるようになった。江原は不倫専門の報復屋・『金杖(きんじょう)』を追っており、その過程で『壁』を察知していた。江原は『壁』の正体を漠然と掴みかけており、久保にまでたどりつきつつあった。  江原の追及をかわしつつ、表稼業で様々な構想を実行する久保。売れない陶芸家の検見(けみ)をテコ入れしてオンライン陶芸教室を後援するが、図らずも井部の過去が割れてしまう。彼女は以前の職場で妻子のある男性にだまされ、中絶までさせられていた。その男性・蒲池(がまいけ) 始が、久保の実の親にかかわる一家の長男だった。  ※毎週土曜日のみ正午、夕方六時丁度、夜九時丁度に一話ずつ公表、それ以外の曜日はすべて正午と夜九時丁度に一話ずつ公表となっております。なお完結は十二月二十三日です。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2023/12/01
  • 現在の作品トマトからさかのぼる、私の血