あらすじ
彼女——四葉莉愛を見かけた。それも九頭見龍太という僕の同僚と一緒にホテルから出てきたところを。
朝方まで残業をして体力も精神力も削られた僕には、戦えるだけの力がなかった。嗚咽を殺しながら泣いて、絶望して、気づくと道路を歩いていた。
轢かれて死んだ僕は、気づくと自宅のベッドで寝ていた。不可解なことに時間が遡っている。そう、今の僕は大学四年生だった。
大学を歩いていると目の前にミスコン連覇中の美女、星満宮美桜が歩いていた。取り巻きを引き連れて歩く姿を見て、僕は思い出した。彼女は……春に死んだ。
迷った挙げ句、僕は彼女に死因を教えることにした。
結果的に助かった美桜の優しさに触れて、僕はすべてを話してしまった。ブラック企業で歯を食いしばってがんばっていたこと。肉体も精神もズタボロだったこと。そして……彼女が浮気をしていたこと。
死に戻る前と同じように僕は四葉莉愛から告白されて、返事を迷っていた。
美桜は言った。
「なら、浮気させちゃえばいいじゃん。それで、浮気をしなければ四葉莉愛の心をしっかりとつなぎとめること。もし、また同じように浮気をするなら……」
——仕返しの作戦を遂行しよう!
こうして、僕と星満宮美桜の長い一年がはじまった。