あらすじ
鏡の中から聞こえてきたのは、私が知らない圧倒的に巨大な楽器の音でした――
この世界の人はみな、不思議な力を持つ「たまご」と共に生まれてくる。
理音(りね)のたまご「温玉ちゃん」は、部屋の鏡に見知らぬ異世界の風景を映し出した。
鏡を通じて出逢った異世界の女性・ミラマリアは、理音の兄・音葉(おとは)のピアノ演奏に心酔。
さらに別の世界のオルガン奏者・レヴィンと出逢い、理音はパイプオルガンの崇高な響きに魅了されてしまう。
理音の世界にパイプオルガンは存在せず、ミラマリアの世界には楽器そのものが存在しない。さらに、レヴィンの世界のパイプオルガンは全て解体・撤去されようとしていた――
三つの世界をたまごが繋ぐ。
世界の理(ことわり)を揺るがす世紀の大事変を前に、幾多の試練を乗り越えて、二人の乙女がとるべき行動はただ一つ。
「ピアノとオルガン、二人のイケメン推しプレイヤーを協演させるぞ〜!!」
推しのためなら、音楽の力で世界の理も世界線も越えてみせます!
華麗なるアンサンブルの調べ、ここに開演!
<主な登場人物>
理音(りね)……20歳。兄推しの日々を送る女子大生。
温玉ちゃん……理音の「卵の相棒」。空飛ぶ温泉玉子。
ミラマリア……28歳。鏡の向こうの世界に住む、「失われた楽器」の研究者。
音葉(おとは)……25歳。理音の長兄。世界を飛び回る若きピアニスト。
レヴィン……31歳。音楽教師兼教会オルガニスト。
リーネルト……15歳。レヴィンの生徒兼助手。ヴァイオリンの名手。
伊弦(いづる)……23歳。理音の次兄。放浪癖あり。
※12歳の音葉少年が出演する前日譚もあります。
『あなたの「音」、回収します』
https://kakuyomu.jp/works/16817330655422949376