あらすじ

その死体が見つかったのは、兎我野市北部、鳥刻峠キャンプ場だった。  樹齢500年を越えると言われる大銀杏《おおいちょう》の頂に、散り始めた紅葉に混じってその死体はあった。  ぽたり、と赤黒い液体が思い出したように滴る。  目を見開いたまま永遠に動きを止めた被害者は、虚ろに地面を見ていた。  一番上の枝にその頭。  次に胴。  次に腕。  次に脚。  最後に内臓の類。  そう、その身体はバラバラに切り刻まれ、少し気の早いクリスマスツリーのように、大きなイチョウの木に飾り付けられていた。  その死を世間に晒すかのように。   そして、このキャンプ場に宿泊していたただ一人の客、僕こと八頭沼 琴悠は、刑事の橘の事情聴取を受けることになり―――…

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カクヨム
カクヨム2024/01/17
  • 現在の作品サラサレ 鳥刻峠バラバラ怪死事件