あらすじ
この世の人間には『属性』というものがある。
常磐大学に通う 藤代 爽 は至って『平凡』な大学生。それなりの学力とそれなりのコミュ力で、それなりの量の友人に囲まれ過ごす毎日。
しかし、大学2年生になって始めたアルバイト先で出会った1人の存在が、その毎日を変える。
その人の名は「龍ヶ崎 秦」。
彼女の属性は“クール”や“ダウナー”。容姿も性格も、その一挙手一投足がまごうことなく属性を体現している完璧な存在だった。
秦に心を奪われた爽は、いつしか彼女を慕い、尊敬し、憧れていた。属性を完璧にモノにする彼女は、爽にとってまさに理想の存在だった。
しかしある日、爽は目撃してしまった。
「かわいいな〜構って欲しいんか〜」
まさに猫撫で声で、野良猫と戯れる秦の姿を。
「龍ヶ崎……先輩……?」
「っ!?」
それをきっかけに爽は、秦が実はかわいいものに憧れを持っていることを知る。
その日から、バレてしまっては仕方ないと開き直った秦は、かわいいもの探索と称して爽を連れて様々なところへ誘うようになった。
「うさぎに囲まれて……幸せだ……」
「も、萌え萌えきゅん……!こ、これでいいのかな……?」
「こんなフリフリな服、初めて着たよ。その……似合ってるかな?」
うさぎカフェ、メイド喫茶、アパレルショップ、行く先々で普段とのギャップを見せつける秦。
属性なんて気にせず“かわいい”に一心不乱になる真の姿は、爽の理想からかけ離れていた。
……はずだったのに!
彼女のことがどんどん愛おしく思えてきて仕方がない!?