あらすじ
カクヨムコン9短編賞創作フェス『秘密』
百合長編のプロットから短編エピソードを書いてみました。
天手虹花
・本作の主人公。私生活に支障をきたすほどの敏感すぎる肌をしており、手の感覚が特に鋭い。触れれば相手の感情さえも読み取るほど。
そのため普段から日傘や白手袋を装備しており、紫外線対策で体育は見学、プールにも入れない。
シングルマザーの家庭で育ち、母親はエステティシャン。母からエステ手技を仕込まれている。
幼い頃から天然素材の化粧品に触れていたため、白手袋を外すととても美しい手をしており、その美しさから手のモデルの仕事もしている。
またピアノを習っているが、幼馴染に天才がいたためコンテスト入賞などとは無縁。けれどその美しい指先から奏でられる音楽には魅力があり、手だけでドラマ出演を果たしたこともある。
その繊細すぎる手の感覚とエステの手技により、完全無欠のお嬢様三栄まどかのお気に入りとして、三栄家専属のエステティシャンになってしまう。
三栄飛鳥
・名家の家柄で黎明期からアメリカのITテクノロジーに投資し、世界有数の富豪にまでなった三栄家の天才長女。
容姿端麗、才色兼備、文武両道、性格もいい完全無欠に見えるまどかだが、一族の呪いを背負っていた。
代々有能すぎる女系の家柄なのだが、とても悲しい貧乳の呪いにかかっているのだ。
金髪碧眼で妖精のように可憐と讃えられても「胸なしエルフと言いたいのか!」と素直に喜べない残念さ。
三栄家の一族は積極的に海外の血も取りいれたが、誰一人として成人してもAカップを超えられない。
整形手術やホルモン注射は三栄家のプライドが許さない。
そんなものに頼るくらいなら、と精巧なシリコン胸を装着している。
だが中学1年生のとき。
まだ着用になれておらず、シリコン胸が落ちる瞬間を同級生の天手虹花に見られてしまった。
よし殺そう。
そして私も死のう。
この理由ならばお母様も三栄家の女性陣も許してくださるはず。
三栄家の呪いは必ず秘密にしなければいけない。
と無理心中を図る。
生命の危険を察知して虹花は、飛鳥を必死に説得し、毎日放課後に豊胸エステを行うことになった。
そして高校一年生になった飛鳥はついに三栄家の呪いを打ち破るどころか躍進し、Dカップに至った。
三栄家の宿願を果たした功績により、虹花は三栄家の専属(束縛と監禁)エステティシャンになっている。
藤宮雪風
・芸能一家の一族の一人娘。
父はベストセラー作家。母は大女優。祖父は映画監督。祖母は歌手。叔父漫画家など多才な才能を発揮している。
雪風は赤ん坊の頃から第一線で子役として活躍し、十代になってからはアイドルに転身。
演技も歌もダンスもトークも超一流。
百年に一度のアイドルと呼ばれたのだが、身体を酷使しすぎていた。
壊れかけの身体を虹花に直してもらったことに運命を感じて、芸能活動を縮小し、学業に専念することになる。
また大女優の母親のすい臓がんも虹花が触れたことで早期発見できた経緯があり、尊敬する母親の命も救ってくれたと、虹花への愛が信仰の域に達している。
杉久歌月
・音楽一家で海外で受賞経験もある天才ピアニスト。
幼馴染である虹花をライバル視している。
海外で音楽の勉強をしていた中学時代。
ライバル視していた虹花がピアノコンクールなどから姿を消したことを訝しみ帰国。(三栄飛鳥の胸を大きくすることに専念していた)
虹花を再び音楽の道に連れ戻そうとするが……。