あらすじ
城崎岳斗の一つ年上の兄海斗は、超絶格好よくて、ものすごくモテる。兄と同じ高校に入学した岳斗は、入学早々兄のせいで振り回される。海斗の方は岳斗の事が大好きで、岳斗が部活の見学に行けば、必ず顔を出す程の過保護っぷりだった。しかし、岳斗が山岳部に入り、同じ部の女子を好きになると、海斗は邪魔をする。岳斗は怒って海斗にきつく当たるが、涙を流して謝る海斗にほだされる。結局仲の良い兄弟だった。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えていないのか?」と驚いた様子。この時には何の事か分からなかった岳斗だが、法事で久しぶりに会った親戚から、自分が8年前に城崎家に引き取られたという事実を知らされる。岳斗は7歳までの記憶を無くしていたのだ。しかし、母から自分の過去の話を聞き、記憶を取り戻す。
岳斗の実の母と妹は、実の父のDVによって命を落とし、岳斗は城崎家に引き取られたのだった。その事が学校で知られ、岳斗はいじめを受けるようになる。それを救ってくれたのは生徒会長の白石真帆だった。それ以来、真帆は山岳部の部室によく現れるようになる。
夏休みに家族で海に出かけ、海斗と二人で花火をした岳斗は、海斗の熱い視線に戸惑う。また、文化祭でバンド演奏をした海斗を見て、岳斗は海斗を独り占めしたいという気持ちになる。そんな中、新体操部の前園咲良と海斗が付き合っているという噂が流れる。海斗は否定したが、学校で二人が仲良くしている所を見た岳斗は、取り乱して涙を流す。それを見た海斗は、動揺して岳斗にキスをする。実は前園と付き合うフリをして、岳斗に嫉妬させようとした海斗だが、計画通りには行かず、結局は岳斗に告白し、もう一度キスをする。だがそのキスのせいで、岳斗は急に海斗の事を意識し始め、まともに顔も見られなくなる。
そんな時に、両親が家を空ける事になり、岳斗と海斗は二人きりの夜を過ごす事になる。思いっきり身構える岳斗に対し、海斗は以前のように兄弟として振る舞う。岳斗は逆に不安になる。そして、想いが錯綜した結果、二人は晴れて恋人同士になる。
両親に知られたら一緒に暮らせないと思い、二人は内緒で付き合う事にする。だが、すぐに母親にバレてしまい、自責の念に駆られた岳斗は家を出て、本当の父親と一緒に住み始める。つらくとも、学校で海斗に会えるからと我慢していた岳斗だが、父親が生活費を使い込むようになり、苦しむ。岳斗がとうとう父親に暴力を振るわれてしまい、城崎家に戻る事になるが、海斗が家から遠く離れた大学へ進学する事になる。
遠距離恋愛を始めた二人だが、海斗がバイトを始めて忙しくなり、音信不通になった挙げ句電話に女性が出る。海斗に新しい恋人が出来たのだと思って岳斗が泣いていると、突然海斗が岳斗の前に現れる。
翌年、岳斗も海斗と同じ大学へ進学し、一緒に住み始めるが、二人のベッドで海斗が他の男性と寝た事が発覚する。岳斗は怒るが、またもや涙を流して謝る海斗にほだされる。そして海斗の二十歳の誕生日に、岳斗はある決心をする。