あらすじ
「ルシアン殿下のご婚約が決まったそうよ」
ある日の午後、突然王妃様が訪ねてきたかと思うと、挨拶もそこそこにその件を告げてきた。
「.............まぁっ!お相手はどなたですの?」
「どうやら隣の国の第二王女のようね」
隣国の王女様とな!さすが王道!ベタな展開だものー! あ、いや違う、王道展開はわたしがぶち壊しているんだった。
「ということは、先日の舞踏会でルシアン殿下と踊ったあの御令嬢かしら?」
「.............そうみたいねぇ」
王妃様は扇子で口元を隠しながら言うと、おもむろにわたしに視線を向けてきた。
そして意味深な笑みを浮かべると、こんなことを言いだしたのだ。