あらすじ
クレス・オーデルは最弱で、不遇な少年だった。
母親を亡くし、父親には捨てられ、生まれつき身体が弱く。そのことを周囲から嘲笑われ、多くの辛酸をなめてきた。唯一、心根の優しさだけが取り柄ではあったが、そのようなもので数多のハンデを覆すことなどできない。
それ故に、クレス自身も半ば諦めていた。
そんな折に、少年は『授かりの儀』に出席する。
これは成人となることを神々に認められ、各々にスキルを与えられるものだった。もっともクレスは期待をしていなかったが、そこで彼は女神の声を聞く。
多くの苦難を労われ、同時にクレスは【倍速化】の力を授かるのだった。
――【倍速化】は他の追随を許さない。
誰よりも圧倒的な効率性で努力したクレスは、いつしか最強の魔法剣士となっていた。神速に至る剣技に、高速詠唱による魔法。
さらには治癒術による異常な回復速度。
それでも、クレスの人柄は変わらない。
弱き人々を守るために少年は戦い、周囲に認められるのだった。