あらすじ
転生した私は、人形のような見た目のキャラクターになっていた。
アークライト家の令嬢、フィオナ・アークライト。
金色の髪に青い目、雪のように白い肌に華奢な体つきは儚げで、庇護欲をかき立てる。
まるで絵本から飛び出してきたような可憐な見た目に、彼女のファンクラブがあるという噂まで流れるほど人気がある。
彼女はゲームの中では攻略対象ではなく、ヒロインであるエリーゼ・リヴィエールのライバルとして登場していた。
美しい見た目とは裏腹に性格は高慢で嫉妬深く、エリーゼへの嫌がらせが半端じゃない。
エリーゼがどのルートに入ったとしても邪魔してくるので、プレイヤーからは嫌われているキャラクターだった。
「……と、いうわけで嫌がらせをしなければいけないのだけれど、むしろ応援したいのよねぇ」
「何が、と、いうわけですか!?」
私が独り言を呟くと、至近距離からツッコミが入った。
「……びっくりさせないでちょうだい、ジーク」
「俺のせいですか?というか、今のは独り言なんですか?」
「そうよ。考え事をしていたのに……」
ちらりとジークを見ると彼は眉を下げて困ったような顔をしていた。
私専属の護衛である彼の名前はジークベルト・ベルガー。私の幼馴染でもあり、腐れ縁でもある。
そんな彼は私が一人言を呟いている様子を目撃してしまったらしい。
「エリーゼ・リヴィエールを応援するから協力してちょうだい」
「だから何で俺なんですか!?自分でやってくださいよ!」