あらすじ
私は何故か悪役令嬢と噂されている。その上命まで狙ってきたと婚約者に罪状を突きつけられた。
その婚約者が第一王子であることも腹立たしい。
「では、アンジェラよ...............お前との婚約をここで破棄する! ...........そして新たに、このオリヴィアと婚約を結ぶことをここに宣言する!!」
高らかにそう宣誓したのは、私の大嫌いだった金髪青眼を持つ男性。
この国の王太子であり、幼馴染でもある、グレイン・アスターその人だ。
「グレイン..........この度はおめでとう、とても素晴らしい提案だわ!」
そう言って拍手をしたのは、彼の実の母である王妃のミレーヌであった。
彼女の隣では、グレイン様とご令嬢のオリヴィアが嬉しそうに寄り添っている。
そしてこの場の誰もが私を嘲笑っていた。
「............何故私が君のような女性と婚約など結ばなければならないのかと思っていた。
君のせいで、オリヴィアはいつも苦しんでいたというのに!」
グレイン様がそう言い放つと、私の近くにいた貴族やメイドたちは次々と離れていった。
「グレイン様、全ては貴方様の過ちでございます。」
私がそう口にすると、グレイン様は顔を赤くして怒り始めた。
「オリヴィアは私の婚約者だ! つまり罪は全て君にある!!」
グレイン様の隣にいたミレーヌ王妃は、私に向かってこう言い捨てた。
「アンジェラ。貴方が浮気した男性より、グレインの方が素晴らしい方と分かっているでしょう?」
「..............」
「無言は肯定と取らせていただきますわよ」
まず浮気など一切心当たりが無いのですが........。
ですが、ミレーヌ王妃はそう言ってグレイン様の腕に手を絡めた。
隣にいる幼馴染のオリヴィア様は、その様子を見てとても嬉しそうにしている。
私は今までで我慢していた事を遂に口にした。
「...........ええそうですね、ミレーヌ王妃殿下……..貴方も間違っておられましたのね。」