あらすじ
我々の棲む世界の隣に「扶桑之國(ふそうのくに)」という、小さな島国がある。遡ること四十年前、およそ三百年続いた軍事独裁政権、旧政府を打倒するに至った。
その後、大国を相手にした二度の大戦を乗り越え名実ともに近代国家となったのだが、その急成長を懸念した諸外国からの干渉により「戦勝による権益の返還」が突如として突き付けられる。
そして、奪還の条件として「各国代表の闘士による決闘」が提案されることとなり、扶桑之國はこの難題の切り札に「扶桑八領」に数えらえる甲冑「美騎爾」が再び歴史の表舞台に現れることとなった。この奇妙な甲冑の導きによって二人の乙女が扶桑之國史上稀に見る戦いへ赴いていくこととなる。
一人は剣技において「海内無双」と称され「鬼園部」の異名で知られる近衛士官候補の園部八重、もう一人は幼少から彼女の剣をよく知る幼馴染の月岡伊織だった。乙女の美しき覚悟が力に変わる時、美騎爾は彼女たちの加護たらんと幾多の奇跡と新たな伝説をもたらすこととなる。
東の大陸にルーツを持つ美騎爾という甲冑が辿った歴史と邂逅、誕生のきっかけとなった「柔らかい機械」と呼ばれる奇妙な金属の正体をめぐる西方からの訪問者…
美騎爾の導きによって八重と伊織が出会った多くの人々との思い出をここに記す。
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