あらすじ
どうしてもこだわりが強くて出来ないことってあると思うんです。
私は、句読点がここじゃなきゃ嫌だとか、そういうこだわりがあったり、今日はこの靴下じゃなきゃ嫌だったりと、他の人から見たらめんどくさい子どもでした。
朝はそのこだわりで学校に行けないし、むしろ遅刻ぎみで、どうして?と他の人から不思議がられることが多かったんです。
好きなことはとことんやる、継続したら最後までする。
徹底したところと別に気に入ってるからと粗雑になるところがあって、数字に関しては今でもとんと興味を持てない。数字にこだわりが持てないから、どんぶり勘定でお小遣いは数えてました。そして、とことんやるところから「どうして続けていられるの?」となぜか責めたてるように聞かれたり。
今思えばそういった物事に対して、世界との隔たりがあったんだと思います。
とはいえ、時間は有限で、他の人と合わせなければなりません。
自分のこだわりと他人の時間とのすり合わせは困難を極めます。
小学校の頃、一回だけそれで学校へ行きたくないと家に居座ってしまったことがあります。あれもしてない、これもしてない……やりたいことが多く、妥協をしたくなく、妥協したままで一日が始まるのがつらい。
支えてくれたのは担任の先生で、「じゃあ、一緒に行こうか」と家まで車で迎えに来てくれました。事情は何も聞かず、ただ、してくれたことだけを覚えていて、担任のことを思い出すたびに温かい記憶が掘り起こされます。
これは、そんな昔を思い出させてもらった短編です。