あらすじ
ステラ・ディーヴァ、十八歳。魔石技師として極めて優秀。ただしいささか偏屈で、口と態度に難がある──
魔法石開発の名門、アドラステア魔石工房に新卒入社した新米魔石技師、メリアドール。
彼女が配属された部門には、やたら優秀で、ときに手段を選ばない変な先輩がいた。
コンプラ違反の魔法を求める公爵令嬢、鍛治ギルドによる納期直前の仕様変更、そして出張先で起きる予想外のトラブル。
メリアドールは半泣きになったり調子に乗ったりしながら、ステラ先輩の指導(?)の下、今日も元気に仕様書を修正する。
◆
伝道の魔女アニマによって、魔法石の製法が開示されてから30年。
「誰でも魔法が使える奇跡の石」は、大陸中に流通し、人々の生活の基盤になりつつあった。
ただし、魔法石はけして万能ではない。
製作には資金と工数が必要で、誰でも扱える代わりに仕様通りにしか動かない。
ゆえに、魔法石を製作する魔石技師にとってもっとも重要な仕事は──
魔法の仕様を決める、要件定義である。
※百合はライト寄りです(当社比)