あらすじ
この世に生きる全ての人は、僅かながらでも誰しも『魔力』というものを持っている。
そしてそのたった一握りの人間が、選ばれし人間として『スキル』が使えるというのが、この異世界の常識だった。
そう、異世界である。
所謂「転生」というものをした俺は、とりあえず自分を構成している大体のプロフィールを言うならアラサーの社畜である。
もう一度言う、社畜である。
社畜だったらさ、異世界に転生したいなら何したいと皆さんは思うだろうか。
剣を磨いて剣士や騎士になる?
部下を従えて裏社会を牛耳る?
ハーレム作って俺TUEEE?
たまったもんじゃない、死んでも嫌だ。いやもう死んでいるけれど。
もう一度聞こう、『社畜のアラサー』である。
そんなの決まっている。
『魔法を磨いて、平穏なスローライフを送る』ことだ。
魔法はロマンだから磨く。絶対に磨く。そして再び社畜になることなく自分の領地を弟に渡して、自分はスローライフを満喫するのだ。
「『器用貧乏』? って、なんじゃそりゃ」
とりあえず自分の固有スキル『器用貧乏』を使って無事平穏に学園生活を送り、送り、送り………………。
とりあえず魔物倒します、魔法の技術磨きます、そして絡んできた同級生をぶっ飛ばします?
「もしかして、やっちゃった?」
……………もしかして魔法、磨きすぎた…………かもしれない?
だけど、誰にだってどうしても譲れないものはある。
「賢者様! どうか魔王を討ってください!」
「いやそれ勇者の仕事じゃねえの!?」
その勇者すら俺のことをなんかキラキラした目で見てるし、これはどうするのが正解ですか!?
「だーかーら! 俺は目立たず平穏にスローライフを楽しむんだよ!!」
元社畜アラサーは、スローライフを目指して今日もトラブルを巻き起こす。
タグは念のためです。
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