あらすじ

葉脈をきれいに切り取ることに熱中する中学生の陽三(ようぞう)。 ゴッホはママより先に鉛筆を発語したというのであれば、陽三はメスである。 医者が使う素晴らしく切れ味の良いメス別名スカルペル(scalpel)。 陽三は山や庭にある木の葉を集めては、葉の中に見える筋の管に沿って切り開いていく。 人間の血管と同様、水分や栄養を運ぶための管だ。 管にメスがはいると、 時に香りの強い木の葉の細胞からあふれ出す「いのち」のにおいをかぐとすごく心地良い気分になるのだ。 お茶の葉にあるような網状脈についてはあちこちで葉緑素が噴出して独特のにおいを発する。 陽三

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カクヨム
カクヨム2024/01/08
  • 現在の作品葉脈の下に香る