あらすじ
卒業パーティーの数日後に控えたある日、急な高熱に魘された私アリア・キャンベルは前世を思い出す。
今いるこの世界が、乙女ゲー『チューリップ国の聖女様』の世界であり、自分がその乙女ゲーのヒロインであることを。
「乙女ゲーのヒロインなら、早く動かないと!」と思ったけど……なんと、ゲーム本編が始まる前に、乙女ゲーの悪役令嬢レベッカによって世界は救われていた!
「本当は、ヒロインである私がやるはずだったんだけど……まぁ、レベッカが国を救ってくれたし、あとはレベッカとヒーロー達の誰かが結ばれるのを見届けるだけね」
そんな呑気なことを思っていたら、卒業パーティーでキース様から国外追放を告げられる!
「あなたは、私の逆ハーにおいて邪魔だからさっさとどこかで野垂れ死んで」
私と同じ前世の記憶持ちだったレベッカは、チューリップ王国では許されていない逆ハーを実現したくてゲーム本編を攻略!
そして、ヒロインである私を国外追放にするようキース様を唆していた!
せっかく前世を思い出したのに、レベッカの思惑であっさり死ぬなんて真っ平ごめん!
それなら、彼女の手が届かない隣国で治癒師として生きてやる!
これは、国外追放されて隣国の治癒師になった私が、隣国の危機を救うために『聖女』の力を発揮するまでの話である。