あらすじ
「お久し振りです、明人様。昔助けていただいたご恩を返すべく嫁いでまいりました」
ある日の夜、つい最近失恋したばかりの高校生『綿矢明人』のもとに、『狐坂美緒』と名乗る見慣れない美少女が現れた。
その少女の正体は、明人が幼い頃、祖父母が暮らす田舎の山で川に溺れそうなところを助けたという“狐”。
何が何だかよくわからない状況のうえ、まだ失恋の傷も癒えておらず未練も残っている明人は、一方的に結婚を迫ってくる美緒を家から追い出そうとするが、鍵を掛けても狐の妖術なるものの前では無意味。
美緒は何としてでも明人に振り向いてもらおうと、何度も何度も家に押し掛けてはアピールを試みる――――
「私の耳の触り心地はいかがですか?」
「もしかして、尻尾の方がお好きでした? って、あっ、そこは――んっ!?」
「ふふっ、私の料理の腕前をお見せしましょう!」
「すまほ? この板は物凄く便利ですね!?」
「何度追い出されても帰ってきますよ。だって私、大好きですから……明人様が」
そんなドタバタな日常の中で、次第に明人も美緒の一途な気持ちに揺れ動かされていき、やがて…………
これは、そんなちょっぴり非日常の不可思議ドタバタ青春ラブコメである――ッ!!