あらすじ

N県にある霧鷹山、一〇年前、飛行機墜落事故が起こった山。 墜落による乗員乗客の死亡者はいないが、一組の夫婦が運悪くクマに食い殺される。 その日、嘉賀紘真は祖父と共に、この山のキャンプ場に訪れていた。 元レスキュー隊員だった祖父が懸命に救助作業を行う中、紘真は瀕死の夫婦から赤子を託される。 負傷しながらもクマに追いかけられるが、間一髪で祖父の放った銃弾に命を助けられた。 祖父は亡くなる際、一つの言葉を遺していた。 ――ヤツはまだ生きとる。あの山に行くなら気をつけるんだ、と。 襲ったクマは片腕が下流で発見されたことで死亡したとされていた。 元々祖父の影響でアウトドアが趣味であったが、この事件のせいで霧鷹山にだけ足を踏み入れることができなかった。 それでも紘真は一〇年の歳月を経て、とある目的のために訪れる。 この山は夜に霧で覆われることで有名であったが、昼間から霧に覆われる不運に遭遇してしまう。 道中、霧の奥に潜む何かから狙われるも、偶然居合わせた猟師により事なきを得る。 そのまま避難先として、老婆の住まう山小屋に案内される。 最初は紘真一人だったが、昆虫学者のカップル、大学生グループと縁もゆかりもない人たちだが集う。 山小屋の老婆は語る。 かつて養蚕業盛んだった霧鷹山にて<てふしろ様>と祀られていた蚕蛾の神様がいたことを。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2024/01/01
  • 現在の作品キョウソウキョウソ