あらすじ
勇者、剣聖、賢者、聖女、合わせて勇者一行。彼らは魔王を討伐して、数百年に渡る暗黒の時代に幕を下ろした。人々は勇者一行を称え、勇者物語が吟遊詩人によって謳われる。まさに希望に満ち溢れた時代への変化期だった。
しかし時は流れ、魔王討伐から一年後。大陸の至る所で魔獣の存在が報告された。魔王が統率していた魔獣が、だ。王都や大きな町は防衛機能が豊富なのであまり問題はない。一方、小さな町や村などは魔獣によって被害が発生してしまっている。
魔王存命時のように人類の危機ではないが、魔獣による被害が出ている現実。
――俺がやるしかない
かつて勇者の友人だった一人の男。名をロイド。彼は勇者の友人でありながらも、魔王を憎悪し、勇者という存在に憧れ、夢破れた。
勇者の使命は魔王を討伐すること。
つまりもう勇者物語は終わった。
だからここからは後始末だ。
その後始末は、勇者の友人で、かつて勇者を夢見た自分が相応しい。
さあ勇者物語の後始末を始めよう。