あらすじ
主人公 都仲 はじめ は魔公爵の息子ザウス・ジャーメルに転生していた。
どうやら現世の記憶が目覚めたらしい。
しかも、現世は社畜。働き詰めで過労死していたのだ。
そんな彼が転生していたのは、ブレイブソードクエスト、通称ブレクエに出てくる中ボスだった。
序盤で魔公爵である父親が勇者に殺され、その復讐で勇者に挑む。
そして、勇者に殺されるシナリオなのだ。
しかも、ザウスの位置付けはあくまでも中ボス。メインのボスでもなんでもないただの通過点であった。
ゲームでいえばチュートリアル。カンストレベルが99までと思わせながら、実はレベル999がカンスト値であるというシナリオ。
そのレベル99以内で倒される敵が中ボスの魔公爵ザウスなのだ。
主人公の勇者に倒される中ボスとかしょぼくね?
ってか、倒される運命ってなんだよ! 現世は社畜でいいこなかったし、散々な人生だ!
ザウスは現在15歳。
勇者に倒されるのは20歳の時である。
残り5年。
彼はバッドエンドを回避する選択をした。
自軍を強化して、ゲーム内知識を使って主人公を弱体化させるのだ。
その日から部下のモンスターを殴らなくなった。
モンスターは貴重な戦力である。殴るより、鍛える方が先決だ。
十分な食事を与え、医療は徹底する。勇者を討伐する最強の軍団を作るためだ。
「ご主人さまは変わった……。なんだか優しくなったかも……」
部下を殴らないのは非効率だから。
貴重な戦力が怪我をしては戦力の低下を招く。
なにごとも効率的に!
効率重視で!
主人公の暗躍が始まる。
果たして、5年後はどうなるのか?
ザウスは勇者に勝てるのだろうか?
それは勘違いにすれ違い。恋あり、愛あり、笑いあり。
バッドエンド回避の破茶滅茶ファンタジーの開幕です。