あらすじ

自分の価値に全く気付いていないマーガレットは、この国きっての資産家のブランドン辺境伯と結婚することになった。

 社交的な妹リリーと比べられた人生で、初めて自分が必要とされた出来事だった。

 自分を指名してくれたブランドン辺境伯の元へ、幸せの絶頂を噛みしめながら、初めて夫に対面するマーガレット。


「マーガレットだって! 俺が結婚を申し込んだのは、リリーだ」
「この結婚はただの間違いだからな。離婚可能な時期となる半年後までの手違いの夫婦だ」

 待っていたのは、妹リリーへ結婚を申し込んだはずのブランドン辺境伯。
 こんな事になったのは、妹リリーの我儘のせい。
 この結婚は、マーガレットに内緒のまま、リリーから押し付けられたものだった。


 ブランドン辺境伯が求めていた妻は、当主不在の時に、気難しい個性を持った従者達をまとめて屋敷を仕切れる気概。


「マーガレットが、気難しい叔父上と交流があるのは驚きだな」

 到底マーガレットには出来ないと思っていたのに、屋敷にいる偏屈な人物達が、マーガレットにどんどん従順になっていく。


「薬を作るって、マーガレットが!」

 リリーの特技だと思っていた、薬草を煎じた薬作りも、実はマーガレットの特技だと知ったブランドン辺境伯。

 マーガレットに恋心を寄せ始めていた上、妻の本質に気付き離婚を取り消したい。
 なのに、鈍感な妻は、夫から逃げ続けてしまう。

 夫からの必死のアプローチも空しく、妻には想いが伝わらない。



「俺との離婚祝いか、お前たちの結婚祝いか知らないが、マーガレットへの最初で最後の贈り物だな」



 夫が隊長を務める兵士の1人へ、妻が想いを寄せていると信じ込み、身を引く夫。


 離婚の期限が迫ったその時、妹リリーがマーガレットと辺境伯の前に現れた。
 我儘なリリーは自分に届いている悪条件の縁談話を押し付け、離婚予定の姉に代わって、辺境伯の妻の座を手に入れようとする。


 夫は、リリーを追い返すが、それでも2人が両思いであることに気付いていない手違いの夫婦。


 その気持ちは、些細な事をきっかけに通じ合った。

 正式な夫婦になった2人が王都の社交界で見聞きしたものは、夫に追い返されたリリーや、自分の価値に気付いていなかった、マーガレットの本当の評価だった。


 効果抜群の薬を作るのに鈍感すぎる妻と、口が悪いのに紳士的な夫の、すれ違いラブコメディー。

 一途に妻を想う、俺様口調の必死な片想いは、何をして、何を言えば成就するのか?

【毎日♡投稿中】

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2022/08/13
  • 現在の作品妹に結婚を押し付けられた手違いの妻 ~辺境伯は、拾い物妻との離婚を全力で回避したい~