あらすじ
主人公 玉山 仁 52歳は仕事で社内トラブルを抱えながらも出張中に父親の訃報を受けて、急遽、帰国する。
密葬で進めた葬儀に突然、白髪の老人が現れ参列を申し入れられる。
後日、その老人から生前とは全く違う顔の祖父、父の話を聞き、主人公は単車(オートバイ)に乗って確かめる旅に出る。
老人の話の事実確認。
生前に父親が語っていた“死”の認識確認。
そして、それらを踏まえた“生き方”の確認。
主人公は、旅で祖父、父の抱えていたもの、大切にしていたものを目の当たりにするが、
祖父や父の想いを守るものもいれば、狙うものも現れ、主人公は“フリーエネルギー構想”の利権を伴う大きなうねりの中に呑み込まれていく。
最初の旅で事実を把握した男は、家族を守り父の真意を知る為に再び旅に出る。
その旅は各者の想いが交錯する命を懸けた旅となり、玉山家の本質をさらけ出す。
“人は死んだら無になる。”無とは何か?何のための生か?
人生半ばをとうに過ぎた初老の男が生と死を見つめ直す再生の物語。