あらすじ
白萩百合花(しらはぎゆりか)は、本屋の店員をしながら、FXをしていた。本屋は辞めるつもりでいた。働く上に怖かったからだ。あまり、人と話さなくていいようにと避けて生きた。失感情症の百合花は、感情をうまく表に出せなかった。恋愛もうまくいかないのも私が悪いと、心は固く閉ざされていくばかり。仕事の帰り道、バルーンアートをするピエロを見つけた。春先の暖かさが心地好く、遠くで眺めていると、二匹の鳥が寄りそう、ハートのバルーンと紙をもらった。紙には待ってて!と書いてあった。私は立ち止まりながら、ピエロを眺めていた。それが颯太との出会いになった。