あらすじ
砂漠に生まれたアーティカが、砂礫の帝国の後宮へ入れられそうになっていたところ、異国の異端審問官ヴィンスに攫われるようにして捕えられてしまった。
アーティカは、見えないものを見通す力を持つ魔女で、アーティカが造るレンズは未来を見通すレンズだから。
はじめはヴィンスに警戒心を抱くアーティカだが、魔女としてではなく、ひとりの人間として優しく接するヴィンスに心を開き、惹かれてゆく。
アーティカは魔女、ヴィンスは異端審問官。
相反する立場でありながら、ヴィンスもアーティカ同様に異能の力を持つ人間だった。
ヴィンスには、自身の異能の暴走により、大切な人を傷つけてしまった過去がある。
アーティカには、自分の魔女としての異能が理由で、自国が砂礫の帝国に攻め滅ぼされてしまった痛みがある。
立場は違えど、抱える痛みは同じ。
アーティカはヴィンスに惹かれ、手を差し伸べる。
しかし、ヴィンスは魔女であるアーティカを生贄にすることが目的だった。
真実を知ったアーティカは裏切られたと感じてしまい、ヴィンスの元から去る。
一方その頃。
アーティカをヴィンスに奪われた砂礫の帝国の皇帝ザーフィルが、アーティカを求めて追手を解き放つのであった——。
果たしてアーティカはヴィンスと和解できるのか。
それともザーフィルに囚われて後宮へゆくのか。
これは、砂漠の魔女と異国の異端審問官と砂漠の皇帝の、未来とレンズと生き方を巡る熱い恋のお話です。