あらすじ
「サマンサ・フラー・スミス。貴様との婚約を本日をもって破棄させてもらう」
学園の卒業パーティーで、王子は声高々に叫んだ。
「そうですか」
私と王子の婚約は、むしろ王子のためのものだったというのに、この人はそれをあっさりと捨てるのですね。
王子の実の母親は、王城で働く使用人でした。
王は、いくら経っても出来ぬ子どもに苛立ち、ついに使用人に手を出し、できた子供が王子レオン様でした。
しかし、使用人は、あろうことか欲を出しました。
何を思ったのか王妃殿下を暗殺しようとして失敗し、死罪になってしまったのです。
そのため、その後ろ盾にと選ばれたのが、私の家でした。
婚約破棄するということは、その後ろ盾は必要ないということですよね。