あらすじ
大学生になった扉木伊吹(とびらぎ いぶき)は同じ学部の友人に半ば巻き込まれる形で治験バイトに参加するが、そこで起きた事故により、身体が変化してしまう。
身体の変化に戸惑いながらも、なんとかその身体に慣れて無事に退院し、いざ復学しようとアパートを出ると、突然陰陽庁の退魔師に囲まれてしまう。
「異能使いを活性化させている正体がお前だと判明した。最近起きている事件にも間接的に関わっていると判断し、今からお前を拘束する」
「……はい?」
世の中には人間離れした特殊能力を持つ人達と、何の能力も持たない人達とがいる。
その特殊能力持ちの人達が、最近その能力を暴走させて悪いことに使っているというのは、伊吹も病院のベッドで見ていたニュースから知ってはいた。
けどそれに自分が関係しているなんて。
もちろん伊吹にはそんな自覚も記憶もない。だって伊吹は無能力者なのだから。
突然そんなことを言われた伊吹は、何を思ったのか、隙をついて退魔師から逃げ出そうとする。
身体能力もずば抜けて高い彼らから逃げ切れるわけもなく、すぐに追い付かれてしまうのだが、退魔師の手が伊吹の肩に届きかけたその時、目の前で起きた不思議な光景に、伊吹は「退魔師さんたちが言ってたこと、ほんとかも……」と思うのであった。