あらすじ
悪役令嬢になりたくないのになってしまった...私は何を間違えたのだろう?
「うううううう……何で悪役令嬢に……」
私は悪役令嬢になってしまった。
最近ゲームをやっていたからなのか、最初は自分がヒロインだと思っていたのが、物語を進めるうちにその考えが間違いだったと気づいた。
「私って当て馬みたいじゃない……」
ゲームの展開でよく悪役令嬢が断罪されるシーンがある。その時に悪役令嬢はヒロインにきつい言葉を投げかけたりするのだ。
(私が言われたわけでもないのに……)
ゲームのときは何とも思わなかったけど、これって結構きつい言葉だと思う。
私は言われたわけでもないのに、心が痛い。
(まぁ悪役令嬢になるって決まったわけじゃないからまだいいけど)
しかし、不安なものは不安だ。
(私が断罪されるってことは私の周りにも被害があるかもしれない)
ヒロインにきつい言葉を言ったり、意地悪するのだから。周りの人たちだって主人公であるヒロインに対していい顔はしないだろう。
「断罪されないためにはどうしたら……」
私は悪役令嬢にならないためにどうしたらいいか考えることにした。まずは情報収集が必要だ。情報を集めるためには誰かに接触するしかないだろう。誰か……
(あ、そういえばゲームの攻略キャラの中にいたな同級生に)
ゲームでは私と同じ一年生で同じクラスの男の子の名前を思い出す。確か侯爵家の子だ。彼はかなりのイケメンだったはずなので友達もたくさんいるんじゃないだろうか?
「よし、話しかけてみる!」
悪役令嬢にならないために私の行動を決める。まず最初に私が話しかけるのは私の婚約者であるこの国の王太子だ。私は婚約を破棄してもらうことにしたのだ。もう王妃になりたくはないから。
「確か……王太子は生徒会に入っていたはず」
私はヒロインがどの攻略キャラにするのかを決めているとき、ゲームの内容を思い出していた。そして、確か王太子は生徒会に入っていたことを思い出した。
「よし!早速生徒会の人に会おう!」
私は悪役令嬢にならないために頑張ることを決めたのだった。
私と王太子であるユーゴ様が婚約したのは私が九歳の時だった。私たちは幼馴染で仲がよかったし将来婚約することは当たり前だと思っていたから、突然言われたときは驚いたものだ。でも、同時にすごくうれしかったのも覚えている。
「ユーゴ様!婚約おめでとうございます!」
「ありがとう、エリカ」