あらすじ

神託によって勇者に選ばれたのは私の夫だった。妻として誇らしかった、でもそれ以上に苦しかった。勇者と言う立場は常に死と隣り合わせだから。 『ルト、おめでとう。……でも無理しないで、絶対に帰ってきて』 『ああ、約束するよ。愛している、ミワエナ』 再会を誓いあった後、私は涙を流しながら彼の背を見送った。 そして一年後。立派に務めを果たした勇者一行は明日帰還するという。 王都は勇者一行の帰還を喜ぶ声と、真実の愛で結ばれた勇者と聖女への祝福の声で満ちていた。 ――いつの間にか私との婚姻はなかったことになっていた。 明日、彼は私のところに帰ってくるかしら……。 私は彼を一人で待っている。『おかえりなさい』とただそれだけ言いたくて……。 ※作者的にはバッドエンドではありません。 ※他作品『一番になれなかった私が見つけた幸せ』(書籍化改題『一番になれなかった身代わり王女が見つけた幸せ』)の前日譚でもありますが、そちらを読んでいなくとも大丈夫です。 ※アルファポリスでも公開しています。(九話完結)

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小説を読もう2023/12/21
  • 現在の作品おかえりなさいと言いたくて……