あらすじ
高校1年のクリスマス、白崎涼は『学校のマドンナにフラれたガリ勉』として、学校中の者から避けられてしまっていた。
そして高校2年の夏休み終盤、両親が海外へと行く事に乗っかり、自分も転校させて貰う事を両親から了承を貰う事に成功し、母方の実家である、田舎へと行く事が決まる。
姉である優空の受験の息抜きのプチ旅行と共に、田舎へと向かった涼であったがーー。
「あそこからは海神様《トランボス》が来る。そして夢を叶えてくれるんだ」
深く青い海の中、6畳ほどの広さ。そこには白く波も立たない場所が海の上に存在して居た。
そこには海神様が居ると言う。
「いつかは……いつかは、そこから出れると良いな」
そう思い、そっと呟く。
願いであって、願いじゃない。そんな願いに返事をする者が1人。
『貴方もね』
そう答えるのは、謎の真っ白な巫女服を着た女性だった。しかし、彼女は直ぐに消えてしまって……?
海神様に謎の巫女、そして。
「涼くんさ、私が人の願いが分かるって言えば信じる?」
ーーこの地には、不思議な事が多く、不思議な者も多く居る。
人生は長く、短い。
思い出は色褪せないが、記憶はあやふやになって行く。
生きる事で救われるのか、それとも死ぬ事で救われるのか。この人生という短い時間で、人は何を成せるのだろうか。