あらすじ
アフギョ子爵邸ではそこに住む夫婦が、悪い顔をして高笑いしている。まるで悪代官のようである。
「丁度王子と同級生よ。このまま彼の理想に仕立てて売れば、私達大儲けね。おーほほほっ」
「おいおいマリーカ。売るなんて下品だぞ、まったく。婚約者だろうが ! わーはははっ」
「あら、ごめんなさい。旦那様。おほほほっ」
「はぁーはぁはぁはぁ」
そう言いながら、その後も愉快そうに大声で笑う夫婦。
その理由は、子爵の姪のマーゴット・ユキエラ。
亡き姉の残した1人娘だ。
少女の父は由緒正しき侯爵家の次男だったが、戦地へ遠征中に死亡。その後母と2人暮らしだったが、14才になる前日その母も流行病で儚くなり、叔父のバイス・アフギョ子爵に引き取られた。
マーゴットは思った。
とんでもないない家に、引き取られてしまった。