あらすじ
公爵家の公女(令嬢)のアリシア・メロディアスには、妹のヴィヴィがいる。小さい頃から大切な物をヴィヴィに譲っていたアリシアは、成長していくにつれて、ヴィヴィの要求が大きくなっていることに辟易していた。ヴィヴィは両親の魔法の力を色濃く継いだ<原性遺伝子>を持っていて、両親(ローランドとリーサ)には可愛がられている。比べてアリシアは<零性遺伝子>を持っているため、病弱で早死にしやすく、将来何も成せないと言われて、心ない言葉をかけられる日々を過ごしていた。 そんなある日、アリシアがルイス・キャロ・ヴェイン王太子の婚約者に選ばれてしまう。そのことを知った両親やヴィヴィは、時間をかけて壮大な計画を練り、アリシアに呪いをかけた。 「ごめんね、また欲しがっちゃって」 王太子の婚約者という立場が欲しくなったヴィヴィは、アリシアにそう言った。王国の前例に倣い、アリシアを婚約破棄させてヴィヴィ自身が婚約者なるという計画は、こうして動き始めた。 呪いという秘密を抱えたアリシアは、その秘密が暴かれることを怖れながらも、その年16歳になる王族と上位貴族の義務であるファウスト王立学院に入学する。ルイスと距離を置いていたアリシアだが、ローズ・マインベルク伯爵令嬢のおかげで、2人の距離はぐっと縮んだ(短編部分)。楽しい学生生活の訪れを感じていたが、1年後にはヴィヴィが入学してくるのだ。気が重くなるアリシアに対し、ルイスは悪戯に笑った。 主人公アリシアと裏主人公ルイスのささやかな(?)仕返しが始まろうとしていた。 なろうにも投稿しています。 *短編(「王太子は不幸体質な公爵令嬢とハプニングを楽しみたい」)を長編用に(短編前後の話を追加して)創り直したため、短編とは違う構成(主にアリシア視点)になっていますが、話の内容はほとんど変わっていません。ご了承ください。 短編(https://ncode.syosetu.com/n6098hp/)を読んでいなくても楽しめますが、短編を読んでから長編を読んでも、変化の違いが楽しめてお得です。