あらすじ
「…っ!」
がくがくと体を震わせながら、私はある人物の報告を自室で待っていた。…他でもない、以前婚約破棄追放してしまった、エラトリアの事についてだ…
「レクト様!!情報をつかむことができました!!」
そんな私の元に、ようやく使いに出ていたルーランツが戻ってきた。
「は、はやく!!早く教えろ!!」
一刻も早く事の真相を知りたい私は、生まれてから一番と言っても過言ではない勢いで彼に詰め寄った。
「や、やはり間違いありません…エラトリアはヒーグル家という一級貴族家の令嬢で、姿を隠してここに来ていたそうです…信頼できる情報筋からの話ですので、もはや確定的かと…」
「そ、そんな…はずは…」
ただの噂であると言ってほしかった…私の判断は間違っていなかったと、私の人を見る目に誤りはなかったと…私の身の安全は保障されたと、言ってほしかった…