あらすじ
大きな広間に、三人の人物が食事をしている。華やかなその部屋の雰囲気とは対照的に、三人のムードはどこか冷めて見える。
「僕は先に行っているよ。それじゃあセシーア、話の続きはまたあとでね」
一人の男がそう言って席を立ち、二人の前から姿を消していった。彼の名はドークと言い、彼の言ったセシーアという人物は、彼が溺愛する妹の名前だった。
呼ばれたセシーアは自慢げな様子で、もう一人の人物に言葉を投げかけた。
「やっぱり愛されてなんかいないのね。お兄様が愛しているのは私だけだし、もういらないんじゃない、婚約関係なんて」
そう、今言葉をかけられたエリこそが、ドークの婚約者だ。ゆえに二人の関係は、義理の姉妹という事になる。
しかし婚約者の存在が面白くないセシーアは、なんとかして嫌がらせを繰り返し、エリを追い出そうとしていたのだ。