あらすじ

ポリドリ博士がハリエット・マルチヌーとの話を書いた新発見の手紙を追加。博士に懐いていたとされる15歳のハリエット嬢はしかし、言い放つのだ。「聞くところでは、ゲームをするという悪習に耽っていたと。恥ずべき時間と才能の浪費ですね」 吸血鬼文学の嚆矢とされる本作は当初、Henry Colburn の雑誌 New Monthly Magazine No.63 April 1, 1819. に、ORIGINAL COMMUNICATIONS と題して掲載された。「ジュネーブから編集部に届いた無記名の手紙に、小説『吸血鬼』が入っていた」という体裁を取ったものゆえ『文通』と掲げたようだ。雑誌では、[]書きでその旨の説明が入っている。結果、この経緯が解らないと理解できない構成なので、できるだけ初出時に近い形で訳出する。小説部分は "THE VAMPYRE:A TALE BY LOAD BYRON." と題され、作者ポリドリの抗議により次号で BY LOAD BYRON の文字は削除された。しかし夥しい単行本(海賊版)がバイロン卿の作と銘打って売られ、19世紀中は大抵、それで通ったようだ。 固有名詞については LibriVox の朗読及び Google 読み上げを聞いて音写した。平井呈一の翻訳以来「ルスヴン卿」と呼ばれる貴族の名は、「ラッスェン卿」とする。 Public Domain.原文は著作権なし Copyright(c)2022,Gaku Hagiwara.訳文は GNU FDL 1.2 以降に拠る free document とする。出典、配布条件、変更点を明記する限りに於て自由に、つまり利用者が責任を負える限り、複製·配布·改変その他の利用を許可する。

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