あらすじ

「来栖さんおはよう」 「……………」 来栖さんは、挨拶に対して無後のままペコリと頭を下げる。 それから鋭い視線でじっと見つめてきた。 俺の通っている学校には、こんな風に絶対に喋らない美少女の来栖さんがいた。 無口で無表情、会話には最低限のジェスチャーと筆談のみ。 とにかく近寄りがたく話しかけにくい雰囲気がある来栖さん。 …………だが、実際は違う。 (私に……話しかけてくれた。嬉しい……もっと話して仲良くなりたいな。話したいアピール……) と、彼女の心は実に可愛らしかったのだ。 残念なことに、そんな心の声は誰も知ることはない。 だけど、俺――鏑木律は心の声を聴くことが出来た。 (……鏑木君に話しかけてもらえるように頑張る。えいえいおー) 今日も、彼女の可愛らしい声は俺にだけよく響いている。

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カクヨム
カクヨム2022/05/05
  • 現在の作品(短編)喋らない来栖さん、心の中はスキでいっぱい。