あらすじ
落ち着いた城下町で高校生活を送ったヒロインたちの、天使をモチーフにした5つのお話です。
第1章 天使、あたためますか?
天使の突然のお出ましに、オレはドギマギしてしまった。大学に入って始めたバイト先のコンビニで、天使のような女子高生と出会った。弁護士を目指す身長186cmのオレと、バンドでキーボードを弾くつぶらな瞳のその子とは、身長差30cm...。彼と彼女のゆっくりと進む関係と、それを見守る女子の「3人」が語る日常のお話。
第2章 天使だって恋するかもしれない、とコトネは言う
コトネは高校陸上部の走り幅跳びの選手。跳躍がうまくいくとき、天使が持ち上げてくれるのを感じるという。短距離選手のボク。同学年で中学からずっとコトネを見守っている。コトネが思いを寄せる高校の1年先輩の長距離選手は、1年と少しの闘病の末亡くなった。先輩の恋人ではないかと噂されていた女子高生。バンドのボーカルで、天使と見まがうほどの美人。先輩とその人は本当に恋人だったのか? 傷ついたコトネの気持ちは、どうやって癒されるのか?
第3章 天使の才能
「天使に会いたくば図書館に行け」。知的でボーイッシュな彼女の容貌が、夢に出てきた天使に重なった。ボクは図書館情報学を学ぶ大学院修士課程の1年生。学部2年生の彼女と4月に出会い、いろいろな場所でいろいろな話をする。教授の研究室で、キャンパスのカフェテリアで、彼女のバイト先で。会話を重ねるにつれて、ますます彼女に魅かれていくボク。晴れ渡る青空。天使の微笑み...そんな二人の一学期+αのお話。
第4章 天使の声を聴いていた、夢のような日々のこと
「一瞬は、永遠を映す鏡」と、その人は言った。私立女子高校の、軽音部のバンドメンバーのその人は、ドラマーでMC。最初は憧れて遠くから眺めるだけだった一学年下のわたしは、その人と思いがけず知り合いになり、仲良くなった。その人と過ごした時、話したこと、笑顔。そしてその人の声。少しずつ思いは深まり、わたしはその人に恋をした...その人の卒業の日、卒業式の間にわたしが思い出した、それらの日々。
第5章 天使のみなさま、祝福はリモートにて願います
彼女は勉強ができて、ドラムスができて、プログラミングができる才女。ボクはそんな彼女の、そのかわいい寝顔を見るのが好き。人生の岐路に立った彼女とボクを、天使たちが集って祝福してくれました。天使をモチーフにした連作を締めくくるお話。これまでの登場人物たちが顔を出します。