あらすじ
「私は、本当にあなたにさらわれたのでしょうか?」
「私も、本当に君をさらったのかな?」
魔法使いの少女リリーと、魔女アルマリア。洞窟で目覚めた二人は、どちらも記憶喪失に陥っていた。ただ唯一、覚えていることがある。それは、目の前の相手との関係性。何らかの目的で利用するため、魔女はリリーを洞窟まで連れてきたのだ。
つまりは本来なら敵同士。しかしそれを知ってなお、距離を縮めていく二人。洞窟の一室、誘拐犯と被害者による不可思議で穏やかな生活が始まる。
——しかし忘れてはいけない。
奪った者がいれば、取り返す者もいる。
魔女がいれば、そこには勇者が現れる。
お空の上で誰かが定めたテンプレートは、彼女たちにも平等に降り注ぐのだ。