あらすじ

「アドルフ様、これは私が悪いのではありません!」

 婚約者たる彼に対して、弁明の言葉を発する。これは単に責任逃れなのではなく、本当に私ははめられたからだ。

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「お兄様、またアルミーアさんが私の事を悪くいっていましたの…私はただ単に自分の部屋でゆっくりしていただけなのに、あいつは何もしていないとか、存在価値が無いとか、生きていて恥ずかしくないのか、とか…」

「すまないねミリス…いつもいつも君に我慢をさせてしまって…彼女には僕の方から注意しておこう」

「お兄様が私のために頑張って下さっていることは分かっております…しかし、私もう限界です…」

 たまたま部屋の前を通りかかった時に中から女の泣き声が聞こえてきたかと思えば、こんなことを彼に吹き込んでいたなんて…私は怒りの感情を通り越して、もはや呆れの感情の境地に到達していた。いったい今までどんな生活をしていればそんな性格になることができるのか…どこまで彼女は被害者面するのが得意なのか…

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