あらすじ

らくだは突然足を止めた。広大な砂漠を朝も昼も夜もなく、頭にターバンを巻いた人間を乗せて歩くのに疑問を感じたのだ。 「ねえ。どこに行くんだい? そろそろ教えてくれてもいいだろう」とらくだはターバンの男に訊いた。 しかし男はそれにはなにも答えず、鼻唄を歌い続けていた。調子はずれのその鼻唄は、らくだの耳には異国の地から届いた悲しみの鳴き声に聞こえた。どこか不安定で、明確に捉えることの出来ない、そんな音だった。

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小説を読もう2023/10/24
  • 現在の作品らくだの疑問