あらすじ

近未来、人はすでに月と火星への移住を始めていた。特別な能力を持つ人間から発生する「オルジガ」という物質は、近づくだけで人や物を破壊する凄まじいパワーを持っていた。そのパワーを利用して、未来のエネルギー源とすべく、ベガプロジェクトが立ち上がり、被験者としてサイという少女が月の施設「ガーデン」に隔離されていた。ガーデンの中にいる限り、サイのオルジガは制御され、普通に暮らすことができる。ただし、そのガーデンを維持する為には莫大な予算を必要とし、何度も訓練を行ったが大きな成果を挙げることはできないでいた。3年後に衝突の危険性があるという小惑星オニキスを戦闘爆撃機シラバで破壊するプロジェクトにサイのエネルギーを使用することが決まり、エネルギーのコントローラーとして少女ヨル、シラバのパイロット、ジョー・トモヤが月へやってくる。シラバは地球では表向き、小惑星から地球を守る英雄とされていたが、その実、行ったきり戻ってはこれないという宿命を背負っていた。軍はすでに月事業からの撤退を決定しており、今回のプロジェクトの結果次第で早期撤退もありうると宣言した。月基地ガーデンの開発者、カラスマ教授は、オーブシステムの臨時責任者として月へ派遣されたが、実際はガーデン開発に関わる全ての責任をとり、サイと共に月に残ることが決まっていた。自分の力のせいで人が死んでしまうことに悲しみを抱くサイ。サイに恋心をよせる元コントローラーの軍人ジン。サイを娘のように思っている研究者セリザワ。サイに自分の故郷と母を重ねるトモヤ。シラバは無事、小惑星オニキスへの転送を完了し、プロジェクトそのものは成功するが、月にサイとカラスマを残して軍は撤退する。

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小説を読もう2021/11/11
  • 現在の作品宙のガーデン