あらすじ
「本来どのようにお考えなのですか?婚約破棄とは…」
私は急に、彼から婚約破棄を告げられてしまった。…それも、義妹に心奪われてしまったための略奪愛、とも呼ぶべき形をもって…
「言い方なんて周囲の人間の勝手じゃないか。僕はただただ、これから先も彼女とは深い関係を築いていきたいだけなんだ。せっかくこうして結ばれることになったもの通し、婚約者である君を介しての関係ではあるものの、そこに形なんてない。ただただ愛を確かめ合いたいだけなんだ。…許してくれるだろう?僕の婚約者として」
あくまでこの人にとっては、婚約者は私でありながらも心のうちは義妹にあるらしい。…この背徳関係こそが二人を愛ある関係と言い至らしめるものの正体なのだろう。…それなら…
「婚約破棄したら、あなたと義妹は全くの赤の他人になるじゃないですか。そちらの方がよろしいんじゃないですか?私はもう婚約にこだわりはありませんので、どうぞそうなさってくださいな」
「!?!?」
彼は夢中になりすぎて、そんな簡単な事にも気づいていなかったらしい。。。。 というよりも、気の弱い私のことだから、婚約破棄になんて踏み切ることは無理だろうと考えていたのだろう。今彼の表情は焦りの表情でしかないのだから。