あらすじ
本作品は、鎌倉時代中期、承久の乱後の時代を題材にして、平家の残党VS公家の戦いを描いたフィクションです。幕府を守る為に立ち上がった主人公、一条まゆとその仲間達が繰り広げる平家の残党達との不思議な戦いを古典風に描きます。お楽しみください。
(あらすじ)
時は、鎌倉。平安末期の治承・寿永の乱により、平家を下した源頼朝は、鎌倉に幕府を開き、日本初の武家政権、鎌倉幕府が誕生する。しかし、3代将軍・源実朝が鶴岡八幡宮で暗殺されてしまい、源氏の嫡流が途絶えてしまう。そこで北条氏は、都より、五摂家の一角を担う名門、九条家から源頼朝の遠縁にあたる藤原頼経を鎌倉に呼び、未だ9歳の彼を征夷大将軍に就任させ、4代将軍とし、自らは執権として未だ幼い頼経の代わりに政治を行うことで実質的に幕府の実権を握った。
しかし、鎌倉幕府は元々、源氏が設立した武家政権である為、源氏でもなければそもそも武家でもない、その上、未だ9歳の公家が将軍職に就任し、一、御家人である北条氏が幕府の実権を握ったことに多くの人が不満を持ち、多くの有力御家人達が相次いで立ち上がり、北条氏に反旗を翻した。
ここに、北条氏を含めた13人の有力御家人達による、幕府争奪戦、嘉禄の乱が関東で勃発する。この乱は、以後、数十年続く、大乱に発展してしまう。この間、幕府は関東の鎮圧に奔走する羽目になり、西国への監視の目が弱まってしまった。源氏の嫡流が途絶えたことで源氏は衰退し、加えて嘉禄の乱によって関東が乱れ、西国への監視が甘くなったこの機に、平家の残党が秘密裏に立ち上がる。
彼らは、平家復興・政権奪還を目的とした秘密結社"烏"を結成し、将軍暗殺のクーデターを企てる。
そうとは知らずに、蹴鞠大会に招待され、都へ向かう頼経一行。案の定、道中、平家の残党に襲われ、頼経は暗殺の危機に陥る。そこへ、頼経の父・九条道家が駆け付け、頼経の身代わりとなり、息を引き取る。
しかし不思議なことに彼の魂は成仏せず、9つに分裂し、凝縮され、小さな珠となり、四方八方へ飛び散ってしまう。
それから1年度、各地へ飛び散った9つの珠の一つを体に宿して生まれたのが、当作品の主人公、一条まゆである。彼女は、頼経の兄弟である一条実経の娘として体内に珠を宿して生まれ、珠の力で常人より強い力を得たことで平家の残党と戦う運命を背負うことになる。
彼女はまず、各地へ散らばった9つの珠の内、残り8つの持ち主を探す旅に出る。
そして同じく珠の力で常人より強い力を得た他の8人の仲間と出会い、彼らと共に”烏”と戦っていく。