あらすじ
皆さん、ご入学おめでとうございます。
皆さんご存じの通り、「執事」は長く「二大憧れの職業」のうちのひとつに数えられていますね。
では執事とはどのような職業でしょう。
執事の仕事は「主《あるじ》」となる方の生活や仕事を支える事、つまり「主」の人生そのものを支えるという素晴らしい仕事です。
それには執事としての知識や技能を習得する事が必要ですが、それともうひとつ執事になる為の大切な条件があります。
その条件とは、執事の神セバスティに認められて執事精霊と契約する事です。
入学試験のひとつとして行われた「神認《かみとめ》の儀」。
その狭き門を見事くぐり抜けて神セバスティに認められた皆さんは、これから精霊と出会い、そして契約を結ぶ事になります。
皆さん。
あなた方の生涯のパートナーとなるその精霊に恥じる事の無いよう、これから勉学に勤しんでください。
かつて執事は男女の区別なく就く事が出来る職業でした。
ですが戦国時代、多くの男性達が主君を守る事を建前として執事精霊の力を戦いに使用するようになりました。
ある者は侍として、またある者は忍者として・・・
その事が執事の神であるセバスティの怒りを買い、それから数百年もの間、セバスティに認められる者は一人も現れませんでした。
ですが近年、ようやくセバスティに認められる者が現れ始めました。
ただしそれは女性のみ。
そう、執事は女性の職業となったのです。
精霊と契約する事により皆さんは非常に大きな力を手に入れる事となります。
ですが、その力に溺れて堕落したり悪用した時、精霊はその人の前から姿を消すでしょう。
皆さん。
正しく「執事」であるというのはどのような事なのか、本学園での学びの中から皆さん自身の答えを見つけてください。
そして生涯を掛けてその答え合わせをしていってくださいね。
皆さんの人生において本学園が素晴らしい|一時《ひととき》となる事を心からお祈りしています。
聖バスティアーナ学園長、入学式の挨拶より