あらすじ
「サイーナ、話がある。」
『はい、なんでしょうか。レオナール様』
「君は、エリス男爵令嬢を虐めたそうだね。階段から突き落としたり、物を壊したりと。本当なのかい?」
はい!?何のことやら。いったいなにがどうなっているのか。こっちが聞きたいくらいですわよ。
男爵令嬢とは、初対面ですし。
『こほん。殿下、私はエリス男爵令嬢とは、初対面ですし、そうした記憶がございません。』
「殿下!この人は、嘘をついています。証拠にこれを!」
そういい、差し出してきたのは、ボロボロになった髪飾りだった。
「これは、私の母の形見なのです。それを『レオナール様に近づかないで!』と言いながら、壊したのです。ぅぅぅ…」
と、泣きながら、レオナール様の後ろに隠れる男爵令嬢エリス。
その男爵令嬢を抱きしめるレオナール様。
いや、そんな髪飾り知らんわ。壊した覚えもないわ。イライラしすぎて、おおっと、お口が悪くなってしまったわ、おほほ。
それにしても、レオナール様に失望しましたわ。前までは、もっと立派でいらしたのに。
こんなレオナール様と結婚するくらいなら、婚約破棄されてもいいわ。
「こンなことをする君とは、一緒になれない。今、この場で婚約を破棄する!」
来ましたわ!!婚約破棄出来ました!
お前なんかと一緒になるか、ばーか!おおっと、また口が…
『分かりました。婚約破棄を受け入れます。さようなら。』
「えっ。ちょっと待っ…」
さぁ、これで自由だわ。サイーナ、自由にむけてはばたくのよ